稽古の工夫

外出自粛で「触らない、人に近付かない」を実行しつつ、心身ともに健康を維持する為、皆さん色々と独り稽古や運動をされていると思います。

不肖は主に木刀と杖の独り稽古を行っております。

ここで問題になるのが、袴を着けていないと角帯を締めても落し差しになってしまい、非常に稽古しづらいことです。

かといって在宅勤務の一寸した合間、部屋で振るのに毎度着替えるのも時間が勿体無い。

そこで、柔道空手の帯や兵児帯、または普通のベルト2本でも出来る閂差の方法を紹介します。


まず、腹の前で「手」を左下にして、右向きに巻いていきます。


2周目を巻き終わる手前、ちょうど刀を差す辺りで1周目の下から内側に潜らせます。


上から出した端をまた下に戻し、2周目が1周目に巻き付いた状態にします。

ベルトでやるときは1本目のベルトを普通に巻き、2本目のベルトを同じように絡ませて締めます。


後は合気や柔道、空手の様に正面で結びます。

この結び方はちょっと特殊で緩み難い結び方ですが、普通に結び切り(固結び)でも大丈夫です。


そしてこのように、捻じれた1周目と二週目の間を通して刀を差します。


これで閂差しになり、手を離しても落し差しにならず、稽古しやすくなります。

部屋で仕事の合間など、僅かな時間で稽古するのにも役立ちます。


いつまで続くか判らない状況ですが、自他を傷付けることなく、且つ日々是稽古のなか工夫して過ごしましょう。


※社会状況の変化を鑑み、一部文章を修正しました。


无拍

無雙直傳英信流 武蔵野稽古会

無雙直傳英信流 武蔵野稽古会は居合を本義とした古流武術 無雙直傳英信流を稽古する道場です

0コメント

  • 1000 / 1000