武蔵野稽古会傳 作法 細論 其之一

着装 一


角帯


稽古着は前合せの着物、角帯、袴を基本とします。

常の稽古では、着物は和装であれば基本自由、袴は股下の別れた馬乗袴型とします。

また指輪、腕時計、イヤリング等の装飾品は外します。

これは道場に対する礼儀であり、怪我の防止、また稽古中に刀を傷めたりしない為でもあります。


上記の前提を踏まえたうえで、まずは帯について記します。


居合という、刀を遣う掟業の修練には、角帯が必須と考えます。

居合は左(手)で抜き、左で切り、左で納める、という口伝があり、抜刀、納刀には左手の作用、鞘捌きが重要な要素になっています。

仮入門のうちは柔らかく細めの所謂「居合帯」や他武術の細身帯でも構いませんが、先述の鞘捌きを稽古する観点では、硬くて広い角帯は鞘捌きに体軸や体幹のコントロールが必要となる為、やはり角帯で稽古することに滋味があると考えます。


巾は三寸前後の一般的な角帯を使用します。

締め方は袴を着ける都合上、浴衣でよく見る「貝ノ口」は使いません。

正装では袴の腰に張りを作る為「一文字」に締める事が多いのですが、常の稽古では「片挟み」が一般的です。

締める向きも関西巻、関東巻などと云われるように右回り、左回りがありますが、どちらでも構いません。

不肖は締める際に合せが緩みにくい右回りで締めています。


无拍

無雙直傳英信流 武蔵野稽古会

無雙直傳英信流 武蔵野稽古会は居合を本義とした古流武術 無雙直傳英信流を稽古する道場です

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